ジュートバッグのジュートとは、どんな素材?繊維の作り方から素材の特徴まで詳しく紹介
![ジュートバッグのジュートとは、どんな素材?繊維の作り方から素材の特徴まで詳しく紹介](/img/09smartphone/05guide/sp_jute.jpg)
おしゃれなアイテムとして夏に人気のジュートバッグ。
最近では、無印良品でも販売されているので
誰でも低価格で購入することができるようになりましたね。
一度は目にして、きっと触ったこともあるジュート製品。
そのジュートとは、どんな素材なのでしょうか。
ここでは、ジュートの栽培方法や繊維の作り方、素材の特徴まで詳しく紹介していきます。
1.ジュートとは?麻との違いは?
ジュートとは、麻の種類のひとつで、
黄麻(こうま)という植物から作られる繊維です。
原産地により呼び方が異なり、バングラディッシュではジュート、
インドではインド麻、中国では黄麻(こうま)と呼ばれています。
後ほど詳しく説明していますが、素材の特徴からバッグや
ラグ(カーペット)、コーヒー豆の袋などに使用されています。
麻は、植物に含まれる繊維の総称です。
種類は20近くあり原料となる植物によって特徴が全く異なります。
例えば、亜麻(あま)という植物から作られるリネンは、
優しい風合いでチクチクしないため、
直接肌に触れるアイテムに使用されることが多いです。
苧麻(ちょま)という植物から作られるラミーは、
ややチクチクしますが繊維が太く丈夫なため
繰り返し洗濯するようなアイテムに使用されます。
また、上質な光沢感も特徴です。
![ジュートとは?麻との違いは?](/img/05guide/jute_2.jpg)
たまに「ジュートと麻の違いって何?」というご質問をいただきますが、
麻にはいろいろな種類があり、その中のひとつがジュートです。
ちなみに家庭用品品質表示法では、亜麻(あま)と苧麻(ちょま)の
2種類しか「麻」と表示できません。
2.ジュートの主な産地
ジュートの栽培には、高温多湿の環境で湿潤な土壌が必要です。
また、ジュートの茎を水に浸して発酵させて繊維を採取するため、大量の水も必要になります。
上記の条件から、ジュートは熱帯、亜熱帯地域のインドやバングラデシュで主に生産されています。
かつては日本の九州でも栽培されていたそうです。
3.ジュートの栽培方法と繊維になるまで
ジュートは種をまいてから100日ほどで2~3mの高さまで成長し、花が咲いた後、丸い実がつきます。
2~5月頃までに種をまき、6~9月頃に刈り取りを行うのが一般的です。
刈り取りの時期によって繊維の質が変わり、花が咲き終わり散る時期に刈り取ったものが最も良質なジュートの繊維が採取できると言われています。
![ジュートの栽培風景](/img/05guide/jute_1.jpg)
刈り取ったジュートの茎は、1~2週間ほど水に浸して発酵させ、1本ずつ手で外側の皮を剥がしていきます。
さらに水で洗いながら不純物を取り除き、乾燥させるとジュートという繊維になります。
4.ジュート素材の特徴
ジュートは、通気性に優れていて、水分の吸収、放出が早いため夏場に最適な素材です。また、ジュート繊維のもつ毛羽は保湿性もあるため、夏は涼しく、冬は温かい素材としてラグ(カーペット)にも使用されています。
ジュート繊維は、あまり伸縮しないため寸法の安定性にも優れています。
ジュートは自然素材なので、燃やしても有害物質を発生しませんし、埋めればバクテリアによって分解され、土に還ります。
さらに、ジュートの成長過程で行われる光合成では、他の植物の5~6倍の二酸化炭素を吸収するので、地球温暖化の防止にもつながるそうです。
地球環境に優しいエコな素材ですね。
5.ジュート製品のお手入れ方法
ジュートは、汚れや匂いが付きにくい素材なので、あまり洗う必要はありません。
部分的な汚れなら、乾拭き、または湿った布で優しく叩いて汚れを落とし、日陰干ししてください。
洗濯すると、摩擦によって毛羽だったり、シワができて元に戻らなくなってしまうこともあるのでオススメできません。
どうしても洗いたい場合は、プロにまかせましょう。
6.ジュートバッグおすすめ3選
トートバッグ工房でもジュート素材のバッグを取り扱っていますので人気商品をご紹介!
無地でも販売していますが、シルクスクリーン印刷も可能です。
7.まとめ
ジュートという素材について、このページから少しでも分かっていただけたら嬉しいです。
環境に優しい自然素材として注目されているジュート。
先程、紹介した商品以外にも取り扱っていますので、ぜひご覧ください。
この記事を監修してくれた「トートバッグ博士」
![山本禎久](/img/05guide/yoshihisa_yamamoto.png)
山本 禎久(やまもと よしひさ)
株式会社エーリンクサービス 代表取締役
昭和48年生まれ 福井県越前市出身
趣味は山登りとゴルフ、好きなトートバッグのカタチは「船底クラシックトートバッグ」。
スピードと挑戦を求め続け、社内で誰よりもトートバッグに見識がある。
大阪学院大学を卒業後、営業、物流、製造業務など多くの職種に従事。退職後、2009年に販促バッグ等の製造、輸入、販売を手掛ける株式会社エーリンクサービスを設立。『考える価値創造集団』を経営理念に掲げ、従業員一人ひとりが積極的に考え、行動することでトートバッグ専門店としての新サービスを企画・発信し続けている。
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