サステナブルの意味とは?注目の素材や商品などあわせてご紹介します
こんにちは!トートバッグ工房です。
レジ袋有料化後、エコバッグを持ち歩くことが当たり前になった今日。
コスメや衣類はオーガニック製品・ブランドを選んだり、
電力会社を再生可能エネルギーのことを考えて選ぼうかなぁと考えてみたり…。
今まであまりエコや地球環境のことに無頓着な私でしたが、
近頃は小さくても自分でできることから取り組むようにしています!
さて、これまであまり聞きなれなかった「サステナブル」という言葉。
最近、お店やメディアなどでよく耳にする人も多いのでは?
「サスティナブル」や「サステイナブル」とも呼ばれ、
多くの企業から個人まで幅広く注目を集めています。
今回は、サステナブルとはどういう意味があって、なぜ関心を持たれているのか、
素材や商品例を挙げながら詳しくご紹介したいと思います。
明日からでも実践できるサステナブルな取り組みも、あわせてご覧くださいね。
1.サステナブルの意味
「サステナブル(Sustainable)」とは、
英語の「sustain:持続する」と「able:~できる」を組み合わせた語句であり、
直訳で「持続可能な」「維持できる」という意味になります。
簡単に言い換えると「ずっと続けていくことができる」となりますね。
現在、日本を含め世界中では、地球温暖化などの気候変動・環境破壊や、
資源の危機など解決しなくてはならない環境問題を数多く抱えています。
「このままでは地球がもたない」
「今ある資源や環境を後世へ継承できない」
近年ではそういった懸念から、地球環境にあまり負荷をかけないように配慮し、
限りある資源を使い切ってしまうことのないよう、
未来につなぐための取り組みが推奨されるようになりました。
そういう時代の流れから、
サステナブルとは「地球の未来を考え、現在の社会や環境がずっと続いていくよう、
地球にやさしい行動をとっていこう」
という意味で幅広く用いられるようになりました。
現在、世界の人たちが共通の目的として取り組み始めているのが、
サステナブルな社会の実現です。
私たち一人ひとりが主体となって、
地球にやさしい行動をとれる社会を目指すといったもの。
最近よく目にする「SDGs」も、
サステナブルな社会を実現するために生まれた取り組みの一つ。
「Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標」の略称で、
2015年9月の国連サミットで採択された、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。
これらの考え方や取り組みは個人だけでなく、
企業でもよく見られるようになりました。
Corporate Sustainability(コーポレート・サステナビリティ)と言って、
事業活動を通して環境や社会、経済への影響を配慮しながら、
長期的に運営を目指そうという考え方が広まりつつあります。
サステナブルという言葉を近年よく聞くようになった背景には、
このような社会情勢の変化にあわせて、
人々の意識が少しずつ変わってきたことも関係しているようです。
2.サステナブルな素材とは
- サステナブルフード
- サステナブルファッション
- サステナブルツーリズム
- サステナブルコスメ
- サステナブルインテリア…
さまざまな業界がサステナブルに注目している中で、
特にファッション業界やファブリック業界では、
バイオ由来の合成繊維やオーガニックコットン、アニマルフリー、
最新のリサイクル技術を用いて廃棄物から新しいアイテムを生み出すなど、
天然素材に頼らないものづくりやエコ素材が採用されています。
簡単に入手できる素材もあれば、なかなか調達の難しい素材もあり、
お値段としては比較的高くなってしまうことも多いサステナブル商品。
しかしながら、サステナブルな素材を使用すれば地球環境にやさしいことに加え、
農薬や化学薬剤を使わないことで
生産者や購入者の健康をも守っていけるといったメリットもあるわけです。
とても素敵だと思いませんか?
商品を選ぶ際、素材について少し考えてみるだけで、
誰でもすぐにサステナブルな取り組みができてしまうのです。
3.サステナブル商品とは
素材の選択からサステナブルに取り組むといっても手軽ではないし、
敷居が高いといった印象を与えてしまったかもしれません。
でも、今やあなたの身近なものにまで、
サステナブルは反映されているんですよ。
その一部をご紹介しましょう。
<使い捨てが主流であった日用品>
- 繰り返し洗って使える「綿棒」
- 金属エコ「ストロー」
- 様々な用途に使えるチタン製「つまようじ」
- 埋めると土に返る「紙皿」
<買い替え頻度の多いキッチングッズ>
- ヘチマでできた「食器用スポンジ」
- コンパクトに持ち運べる「カトラリー」
- 長く使える保存容器「スタッシャ―」
<季節やトレンドによって変わるファッション>
- 切れ端をつぎ足して作られた「Tシャツ」
- ヴィンテージジーンズをリメイクした「デニム」
- 100%再生素材を使用した「サンダル」
- 動物を守るため植物から作られた「ヴィーガンレザー」
- オーガニックコットン素材を使用した「トートバッグ」
その他にも、
- プラスチックを使わない「メイクアップアイテム」や
- 再生可能エネルギーを活用した「インテリア」など
驚くほど身近なところにまで、サステナブルな商品が展開されていますよね。
また、日本よりも早い時期にサステナブルを取り入れていた世界の国々では、
サステナブル商品でありふれているといいます。
ご紹介した商品はほんの一部にすぎないので、
何か取り入れてみたいと思うアイテムがあれば、
この機会に「サステナブル+(アイテム名)」で検索してみると
新たな発見があるかもしれません。
4.サステナブルな取り組みの例
世界中で起きているさまざまな問題や、
企業が行うサステナブルの取り組みを知ったら、
次は私たち一人ひとりが個人でできることは何かを考える番です。
ここからはサステナビリティの実現に向けて、
今日からできる取り組みをご紹介します。
フードロスを減らす
フードロスとは、
まだ食べられるのに廃棄される食品のことをいいます。
農林水産省および環境省の調べによると、
日本で1年間に生じる食品ロスは約570万トンとされていますが、
それと同時に世界で飢餓や貧困に苦しむ人たちに
援助できる量の食品を廃棄していることにもつながります。
数ある資源の有効活用や環境負荷の観点からも、
フードロスの減少は重要な問題として考えなければなりません。
エコロジーなエネルギーを使う
再生可能なエネルギーを活用することも、
当然サステナブルな行動につながります。
日本の電力の半分以上は石炭や石油、
天然ガスなどの化石燃料によってつくられていますが、
これらの資源には限りがあります。
また、化石燃料での発電で地球温暖化の原因となる
二酸化炭素(CO2)が大量に発生して、
気候変動などを引き起こす可能性も。
そこで現在、CO2を排出しない
「再生可能エネルギー」に注目が集まっています。
まだまだ課題があるものの、技術の進歩により、
再生可能エネルギーの使用は今後さらに増えてくると考えられています。
再生可能なエネルギーの例:
太陽光発電、風量発電、地熱発電、バイオマス発電 など
エコバッグを使う
エコバッグの活用は、
プラスチックを使用するビニール袋の使用頻度削減につながります。
世界のプラスチック使用量は増加傾向にあり、
年々深刻化の一途をたどるゴミ問題。
捨てられたプラスチックごみによる海洋汚染も、
最近問題になっています。
また、プラスチックは自然に還らないため、
焼却しない限りゴミとして蓄積されていきます。
さらにプラスチックゴミの焼却で発生する温室効果ガスも、
地球温暖化の原因の一つになっていると言われています。
買い物に行った際、
レジ袋を断ってエコバックを活用することは環境に配慮した行動ですし、
プラスチック使用量やごみの削減につながります。
レジ袋が有料であることを考えても、
エコバッグ持参はお財布にもやさしいので、
一石二鳥の取り組みになりますね。
5.サステナブルな取り組みを行うメリットと注意点
世界中の企業がサステナブルを取り入れていますが、
日本の企業はまだまだ遅れをとっているのも事実。
企業がサステナブルに取り組むメリットと注意点について解説していきましょう。
サステナブルな取り組みを行うメリット
地球環境の改善や保全に貢献できる
地球環境を適切な状態に保つことは、
地球に住む多くの人に課せられた使命ともいえます。
サステナブルな取り組みは環境を守るだけでなく、
次の世代へ貴重な資源を残すことにもつながります。
企業イメージの向上につながる
企業がサステナブルな取り組みを行うことで、
消費者から「社会責任を果たしている」と認知されやすくなる面も。
社会が抱える課題の解決に取り組むことで、社会的な価値も高まりますし、
商品やサービスのイメージも良くなります。
顧客へはもちろん、投資家への効果的なブランディングに役立ちます。
サステナブルな取り組みを行う際の注意点
サステナブルへの取り組みは大切ですが、
目標をクリアすることが難しいケースも多いため、
長期的な視点を持って行うことが何よりも重要です。
一時的に取り組みを行うだけでは、残念ながら大きな効果は見込めません。
サステナブルな取り組みは、長期間行うことで地球環境に貢献できるので、
短期的なリターンを求めずにじっくりと進めていきましょう。
6.トートバッグ工房で販売しているサステナブルバッグの紹介
最近では、バッグ業界にもサステナブルが浸透してきているのをご存知ですか?
土に還る素材や廃材のほか、海洋プラスチックゴミから生まれた
エシカル素材のものなど、種類も豊富!
当店でも、サステナブルな素材を使用した、
デイリーユースのトートバッグを扱っていますので、ご紹介していきます。
リサイクルコットンバッグ
紡績や縫製の工場で発生する裁断くずや、
落ち綿など不要な生地の糸を使ったバッグです。
通常は廃棄されるものを再利用しているので、
SDGsの取り組みをアピールできます。
使用する糸には既に色がついているので、再度染色する必要もナシ!
製造過程で生じる水やCO2の排出量も削減できるエコな素材です。
オーガニックコットンバッグ
オーガニックコットンとは、
指定の認証機関に認められた農地で育てられた綿花のこと。
化学肥料や農薬に頼らずに栽培されたコットンを使用し、
シンプルで生成りのやさしい風合いが特徴的です。
オーガニック農産物など、
生産方法に関する世界基準を守ることで認定された素材なので、
環境に対して意識の高い企業というイメージアップも図れます。
エコマーク付きバッグ
エコマークは制作時の環境負荷が少なく、
環境の保全に貢献していると認定された商品に付くマークのことを指します。
商品の生産から廃棄に至るまでの過程において、
環境に配慮できているかどうか審査し、
その基準を満たした商品にエコマークが付与されるといった仕組みです。
トートバッグ工房のオリジナルブランド「コロリド」シリーズには、
エコマーク付きの商品も豊富に揃えています。
リサイクルポリエステルバッグ(再生PET)
使用済みのペットボトルや、
容器などをリサイクルした再生原料から作られたバッグのことです。
耐久性・強度・伸縮性が高く、
形状安定性にも優れているので、
シワになりにくく型崩れを起こしにくいのが特徴です。
ジュートバッグ
ジュートバッグとは、
黄麻(こうま)と呼ばれる植物由来の素材から作られるバッグのことです。
自然に優しい素材で燃やしても有害物質の発生もなく、
土に埋めればバクテリアによって分解されて土に還ります。
さらに、黄麻の成長過程で行われる光合成では、
ほかの植物より多くの二酸化炭素を吸収するので、
地球温暖化の観点から見ても環境にやさしい素材でしょう。
7.まとめ
今、世界中が注目している、サステナブルな社会への取り組み。
少しずつではありますが、確実にいろいろなところで動き始めています。
「思い立ったが吉日」の言葉どおり、
サステナブルに興味を持った今この瞬間が大切です。
地球の輝かしい未来のために、一人ひとりができることを日々の生活に取り入れていくことができれば、
サステナブルな社会の実現もそう遠い未来ではないのではないのでしょうか。
今回の記事をきっかけに、サステナブルについて少しでも理解を深めていただけたら嬉しいです。
またトートバッグ工房では、先にご紹介したリサイクルバッグの他にも、
多数のサイズ・カタチのエコバッグを取り扱っています。
レジ袋を購入せず、エコバッグを使用するだけで、
サステナブルな取り組みにつながるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を監修してくれた「トートバッグ博士」
山本 禎久(やまもと よしひさ)
株式会社エーリンクサービス 代表取締役
昭和48年生まれ 福井県越前市出身
趣味は山登りとゴルフ、好きなトートバッグのカタチは「船底クラシックトートバッグ」。
スピードと挑戦を求め続け、社内で誰よりもトートバッグに見識がある。
大阪学院大学を卒業後、営業、物流、製造業務など多くの職種に従事。退職後、2009年に販促バッグ等の製造、輸入、販売を手掛ける株式会社エーリンクサービスを設立。『考える価値創造集団』を経営理念に掲げ、従業員一人ひとりが積極的に考え、行動することでトートバッグ専門店としての新サービスを企画・発信し続けている。
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