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トートバッグを自分好みに染める!家庭用染色キットを使ってみた

トートバッグを自分好みに染める!家庭用染色キットを使ってみた

オリジナルのエコバッグを作ろうと思い立った時、
まずはインターネットで “コットンバッグ” や “キャンバスバッグ” と
検索をする人も多いはず。
その際、出てくる商品一覧の9割以上は
「ナチュラル」や「生成」(=天然繊維の色、素材本来のもの)などの
カラーがほとんどではないでしょうか。

当店では、ナチュラル生地を染色したものやカラー商品などを
取り扱っていますが、
やはりベーシックなネイビーやブラックが人気のため、
どうしてもカラーバリエーションは限られてきてしまいます。

そこで今回は、探しているカラー商品が見つからない場合の、
とっておきの加工方法をご紹介したいと思います。
自分好みのトートバッグをつくりたい方は必見ですよ!

1.トートバッグを染める際に使える染料の例

玉ねぎの皮

普段料理をする時に廃棄する玉ねぎの皮。
これをお湯で煮出すことで
染液(布を染めるための液)をつくることができるんです。

仕上がりは、鮮やかな黄金色やオレンジ色に染まります
染料の定着と色落ちを防ぐために、
ミョウバンを入れるのがポイント。
玉ねぎをはじめ、
自然の植物を利用して行う方法を「草木染め」と言い、
自然由来のやさしい色合いが特徴です。

コーヒー・紅茶

あまり知られていませんが、
コーヒーや紅茶の色素を染料として使用することができます。
コーヒーを淹れ終わった後の出し殻や紅茶パックなどから
染料をつくるのが一般的ですが、
インスタントコーヒーをそのまま染料として使ってもOK。

仕上がりは淡い茶色が不規則な模様を描くように色づき
布の汚れや黄ばみを目立ちにくくする効果もあります。
手軽に用意できる材料で染められるので、
初心者さんでも挑戦しやすいはず。

化学染料

化学染料とは、石油などを原材料として作られた染料のこと。
染料の質が一定で同じような出来に仕上がりやすいことから、
市販の衣類に多く使われています。

染料はカラフルでバリエーションに富んでいるのが特徴的
草木染めに比べて染料が強めに出る傾向があり、
色の耐久性も高いでしょう。

2.家庭用染色キット『PAC FABRIC DYE』とは?

家庭用染色キットを使用してみた

「PAC FABRIC DYE(パックファブリックダイ)」は、
染料・固着剤・色止め剤のわかりやすい説明書がセットになった、
日本製の家庭用染色キット。
洋服の染め直しやカラーチェンジ、
タイダイ染めなどが手軽に始められるそうです。
しかも、発色◎・色持ち◎・使いやすさ◎という優れもの

すぐにでも試してみるべく、早速取り寄せてみることにしました。

3.『PAC FABRIC DYE』でトートバッグを染めるときに必要なもの

今回は、“インスタ映え”なインパクト大の写真を目指し、カラフルなタイダイ染めを購入しました。

TIE DYE STARTER KIT -タイダイスターターキット-/PAC FABRIC DYE

家庭用染色キットを使用してみた

詳細商品はこちら(商品公式サイトへ)
※多種カラーから3色選択可能

<セット内容>
染料2g×3色、固着剤1袋、染色用の塩1袋、色止め剤1本、ボトル3本、
使い捨てゴム手袋1組、輪ゴム、ビニール袋3枚、説明書

<別途用意するもの>
バケツなどの容器×2個(固着液に浸ける、色止め用 /染料を塗るとき用)、
ワイヤーネット、衣類用洗剤

※その他使用上の注意点など、ご使用の際には十分にご確認をいただいてからお試しください。

4.トートバッグを染めてみよう

今回は、素材にコットンが含まれるトートバッグを染めてみることに。
コットン100%のトートバッグとそれ以外で、
染まり方はどう変わるのでしょうか。

まずは工程を簡単に紹介します。

① バッグを絞る ② 輪ゴムで固定 ③ 固着液に15分 ④ 染料を溶かす ⑤ 染料を塗る(表)
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
⑩全体をすすぎ、完成! ⑨色止め15分 ⑧すすぐ ⑦袋に入れて1~24時間置く ⑥染料を塗る(裏)
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
① バッグを絞る ② 輪ゴムで固定
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
③ 固着液に15分 ④ 染料を溶かす
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
⑤ 染料を塗る(表) ⑥染料を塗る(裏)
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
⑦袋に入れて1~24時間置く ⑧すすぐ
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた
⑨色止め15分 ⑩全体をすすぎ、完成!
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた

それでは、いよいよ完成結果のご紹介です。

商品 完成 裏返し アップ 結果
コットン100%
4オンス 家庭用染色キットを使用してみた
H53043
コロリドA4サイズ
コットンバッグ
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 生地の色と染料の色が混ざった色になるため、若干くすんだ色味に仕上がるが、鮮やかな発色となった。
※縫い糸は染まらない
コットン100%
12オンス 家庭用染色キットを使用してみた
H53946
コロリドキャンバス
ベーシックトート(M)
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 生地の色と染料の色が混ざった色になるため、若干くすんだ色味に仕上がるが、鮮やかな発色となった。
※縫い糸は染まらない
コットン・ポリ混合
12オンス 家庭用染色キットを使用してみた
H51002
コロリドキャンバストート(M)
家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 家庭用染色キットを使用してみた 時間や染料量など同じ条件でも、コットン100%の他2商品に比べると、薄めの仕上がりとなった。
※縫い糸は染まらない
商品
コットン100% 4オンス
家庭用染色キットを使用してみた
H53043
コロリドA4サイズコットンバッグ
完成
家庭用染色キットを使用してみた
裏返し
家庭用染色キットを使用してみた
アップ
家庭用染色キットを使用してみた
結果
生地の色と染料の色が混ざった色になるため、若干くすんだ色味に仕上がるが、鮮やかな発色となった。
※縫い糸は染まらない
商品
コットン100% 12オンス
家庭用染色キットを使用してみた
H53946
コロリドキャンバスベーシックトート(M)
完成
家庭用染色キットを使用してみた
裏返し
家庭用染色キットを使用してみた
アップ
家庭用染色キットを使用してみた
結果
生地の色と染料の色が混ざった色になるため、若干くすんだ色味に仕上がるが、鮮やかな発色となった。
※縫い糸は染まらない
商品
コットン・ポリ混合 12オンス
家庭用染色キットを使用してみた
H51002
コロリドキャンバストート(M)
完成
家庭用染色キットを使用してみた
裏返し
家庭用染色キットを使用してみた
アップ
家庭用染色キットを使用してみた
結果
時間や染料量など同じ条件でも、コットン100%の他2商品に比べると、薄めの仕上がりとなった。
※縫い糸は染まらない

結果、素材としてはやはりメーカーが推奨しているように、
コットン100%の素材が良く染まり、
色も鮮やかに仕上がることが分かりました。
原色でなく淡い色味に仕上げたい場合は、
ポリエステル混合生地でも良いかもしれません。

当店では、薄手の4オンスから厚手の12オンスまで、
数多くのコットン100%商品を取り扱っておりますので、
この機会にぜひお試しください!

※素材の詳細については、各商品の仕様欄をご確認ください。

5.自分だけのトートバッグを作ってみよう

量産可能な印刷品とは違って、全く同じ模様は作れない「PAC FABRIC DYE」の染色キット。
人とかぶらない個性的なモノを身に着けたい、
目立つバッグが作りたいなど、
“こだわり派”の方にはとてもおすすめです。

生地を染色した後に、おうちで出来るアイロンプリントなどでデザインを施すと、
さらにオリジナル感がアップ!

また「PAC FABRIC DYE」では、特殊なカラーのリクエストも検討いただけるようなので、
公式のサイトから問い合わせてみてもいいかもしれません。

付属の説明書も分かりやすく、初心者でも簡単に加工することができたので、
気になった方はぜひトライしてみてくださいね。

今後もトートバッグ工房では、後加工などに積極的に取り組み、
レポートしていきたいと考えています。ぜひご期待ください!

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この記事を監修してくれた「トートバッグ博士」

山本禎久

山本 禎久(やまもと よしひさ)
株式会社エーリンクサービス 代表取締役

昭和48年生まれ 福井県越前市出身
趣味は山登りとゴルフ、好きなトートバッグのカタチは「船底クラシックトートバッグ」。
スピードと挑戦を求め続け、社内で誰よりもトートバッグに見識がある。

大阪学院大学を卒業後、営業、物流、製造業務など多くの職種に従事。退職後、2009年に販促バッグ等の製造、輸入、販売を手掛ける株式会社エーリンクサービスを設立。『考える価値創造集団』を経営理念に掲げ、従業員一人ひとりが積極的に考え、行動することでトートバッグ専門店としての新サービスを企画・発信し続けている。

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